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プロボノワーカーの声

森 朋哉氏【プロボノワーカーの声】

目次

お名前

森 朋哉

所属/役職

(株)デンソー / 課長

お仕事は何をされていますか

グローバル生産供給体制の戦略構築、特に生産に関わるリソーセスの企画(工場面積計画および内外製区分戦略の立案)

どうして中部プロボノセンターで活動しようとおもいましたか?

会社総務部からの社員育成の一環としての参加斡旋と先輩からの紹介。企業で獲得したスキルを活かした社会貢献であることを知り、趣旨に共感したため。

プロジェクトでどんなことを行いましたか?

二つの団体を支援。一つは障がい者にも気軽に旅行で訪れてもらえる街づくりをしたいというNPO。自らできること・他に期待することが入り混じり整理が大変でしたが、目指す世界観とその仕組みを解きほぐし他地域の類似団体に学び行政を巻き込んだ関係づくりのお手伝いをしました。二つ目は子供にやさしい医療・遊びを届ける看護師によるNPO。こちらは団体の事務局の方と検討を進めたところ次第に団体の構成や運営そのものに課題が浮かび上がり、その解決なくしては未来がない!と積極的な提案を行ったものの、プロボノメンバ・団体事務局と団体本体側との温度差が露呈し、少々苦い結果となりました。企業人から見た組織のありかたと、職能団体という背景をもつNPOとの違いを学ぶ良いきっかけとなりました。

どのように課題を解決しましたか

まずはNPOの立場に立って傾聴し、団体を取り巻く環境・ステークホルダの理解に努めました。接触を重ねるごとに少しずつ見えない部分を見せてくれたりホンネで語ってくれたりするようになるので、その信頼関係を構築することに最大の努力を払いました。
情報が収集できたらありたい姿・あるべき姿を描きますが、NPOの身の丈でできること、という範囲を逸脱しないのがポイント。整理ができたら、後は団体のヤル気・自信を引き出して自ら行動するのをそっと後押しするだけなので、いかに親身になってさりげなくレールを敷くか、が肝要かと思います。

実際にプロボノ活動をしてみて、どうでしたか?

2団体とも理事長の個性が濃く、このトップがいるから成立している団体なのだなと強く感じました。対するプロボノメンバは企業に勤める中間管理職や若い実務メンバなので「団体運営とはこういうもの」という視点がまったく違う。自分の価値観の通用しない世界で、いかに寄り添い伴走できるか、スキルよりも心が試される体験だと思いました。またチームメンバも同じ企業人とはいえ他社・異業種で、そんな接触も日頃まれな体験なので、チームビルディングをしていく過程ではそれぞれの視野・視座・視点いずれも新鮮で大いに刺激を受けました。

これからプロボノ活動をしようと思っている人へのメッセージ

異業種・異文化と触れ合い、限られた時間で一生懸命に互いを理解し合おうとする体験は大変貴重でした。異文化とは外国にあるのではなく身近なところに沢山あること、を知る良い機会になります。他を知ることが社会を知ること。社会の成り立ちを知り、その構成員を親身に感じることができれば、おのずと社会課題は解決できるのではないかと思います。積極的な地域社会への参加に一歩を踏み出せるきっかけとなるとよいと思います。

中部プロボノセンターへのメッセージ

限られた規模で一歩一歩の啓発・育成活動ですが、この活動を絶やさず確実に卒業生を送り出すことに意義があります。卒業生が10年20年後に各企業でそれなりの地位に立ち、部下や後輩に態度で示すことができるようになれば、その時その実りは大きなものになると信じています。これからも活動を応援していきます。

研修の時期と感想

第3期に参加。全6回(5回の年もあり)12月から3月の集合研修は年度末に掛かり会社繁忙期で大変でしたが、毎回その道の第一人者、それも現場で現役で活躍中の講師を迎えての講座は、NPO・行政・中間団体の生の声と、それをアカデミックに整理した大学教授の考察と、多方面から視点を変えて学ぶことができ、大変印象深かったです。団体支援実習は5月キックオフで、少々間が空いたものの、新年度、身辺も落ち着いてからの半年間の活動でしっかり充実した支援ができました。入れ込みすぎて延長しがちなのが難点です。

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