
町内会プロボノの取り組み【名古屋市事業】開催報告
プロボノチームと名古屋市地域振興課は、約半年間にわたり23回の打ち合わせを重ね、「これからの町内会・自治会の在り方」を探る議論を行ってきました。対話を通じて町内会が果たしてきた役割や、現在それを取り巻く社会的背景への理解を深め、いま一度、町内会の存在意義とは何かを問い直しました。
議論の中で、町内会・自治会は、防犯や防災、福祉、子育て、地域文化の継承、そして住民同士のつながりの基盤として、地域にとって欠かせない存在であることが再確認されました。一方で、人口構成の変化やライフスタイルの多様化、SNSなどのオンラインコミュニティの拡がりなどの各種変化があり、町内会も直接的、間接的に影響を受けて、役員のなり手の減少など運営に困難を抱えるケースも少なくありません。
こうした状況に対して、町内会が本来持つ価値を住民に届け続けていくにはどうすればよいか、その具体的な方法、課題へのアプローチの仕方についてはプロボノチーム内でも一つにまとめることが叶わず、緩やかな変化を促す案から抜本的な変革を伴う案まで6つのパターンを提示し、いったんの活動の締めくくりとしました。
この取り組みを通じて、町内会に期待される役割を言語化・可視化できたこと、そして未来に向けた複数の選択肢を提示できたことは、ひとつの大きな成果です。これらの知見が地域振興課を介して地域に還元され、今後の町内会活動の変化につながればと願っています。
中部プロボノセンター 事務局
目次
地域活動人材ネットワーク構築事業 案内
取り組みの概要
中部プロボノセンターは名古屋市とともに町内会・自治会の在り方を再発見する取り組みを行います。
町内会・自治会は、地域の安心や安全、そして住民同士のつながりや生活を支える場として、長い歴史を持っています。
しかし、時代とともに人口構成やコミュニケーション手段が変化、多様化し、町内会・自治会が担う役割や位置づけも変わってきています。
その中で、参加者の減少や役員のなり手不足といった事象も浮上し、多くの地域で「新しいコミュニティのあり方」が模索されています。
このような状況は名古屋市でも同様で、地域コミュニティの活性化は市としても重要なテーマとなっています。
私たちプロボノは名古屋市とともに、現代にふさわしい町内会・自治会の姿を探っていきます。オンラインや多様な形のつながりも取り入れつつ、住民一人ひとりが「参加したくなる」ような地域コミュニティのかたちを模索していきます。
概要
1.スケジュール
詳細の日程は、参加する町内会・自治会の皆さんと相談しながら決定します。
2.募集(7月31日で受付を終了)
3.合同研修(8月)
プロジェクトの意義や団体分析の必要性について説明します。オンライン(Zoom)で開催予定です。
4.キックオフミーティング、団体分析、チームミーティング(9月から)
対面でキックオフミーティングや団体分析を行います。また、団体分析には時間がかかる場合があるため、必要に応じてオンラインでも実施します。
5.中間報告会(11月)
団体分析の結果を報告し、取り組む課題や目標を設定します。対面またはオンラインで開催します。
6.課題の解決行動
課題解決に向けて、プロボノワーカーとともに取り組みます。時間がかかる場合もありますが、最終的に解決に近づけるよう努力します。
7.最終報告会
取り組みや成果を総括し、今後の展望を共有します。対面またはオンラインで開催します。