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社会人の知的ボランティア(プロボノ)を活用したNPOの 社会課題解決能力向上・組織強化事業 

1 事業目的
社会課題の担い手として期待されるNPOの中には、人的・財政的基盤が弱く、専門的な知識が不足しているNPOがあり、協働事業の更なる実施のためにはこのようなNPO組織力の向上が求められている。
そのため、「プロボノ」を始めとする社会人ボランティアのマッチングを行い、受入を希望するNPOに
プロボノを派遣することで、NPO活動の活性化を図ることを目的とする。
 ■事業実施期間  平成28年10月20日~平成29年3月27日

2 実施概要
  当該事業として、以下の取組みを行った
(1)「プロボノ」を始めとする社会人ボランティアの募集
(2) 受け入れを希望する3団体のNPOを選定後、社会人ボランティアとのマッチング・派遣の企画
(3)派遣した社会人ボランティアと受け入れたNPOからの評価を集め、社会人ボランティアを活用
  した更なるNPO支援に向けた分析を行うとともに、成果発表会に参加
     (派遣は、12月~翌年2月を設定、実施。 活動は延べ1週間程度)
(4)事業実施報告書作成など
3 実績
3-1 「プロボノ」、「NPO団体」募集

(1) 募集期間、募集数
① 募集期間:平成28年10月24日(月)〜12月4日(日)
② 募集数 : プロボノ 15名程度
NPO団体3団体程度
(2)応募実績
①プロボノ: 15名(企業12名、行政3名)
※応募者は、1Day Action 又はNPO・プロボノ合同研修会の参加者
②NPO団体:3団体
※応募者は、NPO・プロボノ合同研修会参加団体

3-2 事前オリエンテーション開催
(1) 開催日時 : 平成28年12月8日(木)  18:30~20:45
(2) 開催場所 : ウインクあいち 1009会議室
(3)参加人数 : 社会人11名/15名
(4) 内   容: ①プロボノを希望する社会人に向けて、体験前の心構えや、目的などの説明
②参加者同志がコミュニケーションをとり、NPOから問題点を聞きこむための
グループワーク

3-3 キックオフミーティング
(1) 開催日時 : 平成28年12月16日(金)  18:30~20:45
(2) 開催場所 : ウインクあいち 906,907,908会議室
(3) 参加人数 : プロボノ 11名、NPO団体 3団体
(4) 内   容 : ①チーム編成
              ②NPO団体とプロボノとの顔合わせ
③課題分析
④ゴール設定
 【参加プロボノ と支援団体チーム分け】

 【課題設定の説明】                           

【各チームに分かれて課題分析】

〈所感〉
プロボノチーム3チームと支援を受けるNPO3団体を一堂に集め、最初に課題設定の説明をし、3か所に分かれ、それぞれ今回支援するテーマ設定に臨みました。最初から打ち解けて、スムースの議論に入れたチームが2チーム、少し噛み合わなかったチームが一つと分かれました。今回のプロボノ愛知の  1DAYから研修を経てプロボノ支援に入った人と、3か月のプロボノから参加した人とでやはり差が出たように感じました。改めて、事前の研修を含め助走ステップの大切さを感じました。しかし約2時間半の短い時間でしたが、一部詰め切れず再度のチームも出ましたが他のチームは、テーマ設定が出来、最後に3チームの報告を行い情報共有できたことは各メンバーにとって有意義でした。

3-4 NPO、プロボノ活動支援 (平成28年12月初旬~平成29年2月末)
(1)情報共有
サイボウズの活用(スカイプ併用あり)
 SNSを使って会えない間の連絡や情報共有を行う
(2)現地での確認とミーティング

3-5 中間報告会

(1) 開催日時 : 平成29年1月21日(土) 13:30~16:45
(2) 開催場所 : ウインクあいち 1301会議室
(3) 参加人数 : プロボノ 11名、NPO団体 3団体5名
(3) 内   容 : 

①各チームでのミーティング
 →サイボウズでは確認しづらいところを、しっかり話し合う
②各チームから進捗状況報告(15分報告、25分意見交換/1チーム)
→「テーマ」「ゴール」「困っていること」を発表
③事務局から連絡事項 

【チームで話し合う】

【進捗状況の報告】

〈所感〉
サイボウズの活用により、途中の議論や、宿題を見ながらフォローを入れていましたが、3チームが一堂に会しての中間報告は、それぞれのチームが自分達の整理をする意味でも良い機会に成りました。 3か月の中で、途中の関門を設けることはスケジュール管理上も意義があり、各チームは中間に合わせて整理が進みました。実際の活動として、テーマが決まっても、団体を理解し、団体の人たちの思いや、悩みを聞いて具体策の案を決めるまでが重要な期間でここまでが折り返し点だと思います。コディネーターとして各チームの団体の現状理解を確認し、具体策への道筋をつけることが中間報告での役割であり、その意味で良い中間報告会になり、3チームとも最終ゴールに向けての仕切りになりました。

3-6 成果発表会
(1) 開催日時 : 平成29年3月4日(土) 9:15~11:30
(2) 開催場所 : ウインク4あいち  1202会議室
(3) 参加人数 : プロボノ10名、NPO団体2団体3名
(3) 内   容 : 4地区から活動発表(①名古屋 ②尾張 ③知多 ④三河) 

*発表内容は別紙参照

【発表時の様子】

〈所感〉
報告会はテーマと成果物を簡単明瞭に説明し、プロボノやNPOの皆さんに全員、発言する機会を作ることが出来、全員が達成感を感じることが出来ました。報告をテーマと成果物のスライド2枚に統一し一部参考資料は添付しましたことにより、分かり易く、又、統一感もあって良かったと思います。会場も多数の参加者があり大変良い雰囲気で良い報告会になったと感じました。成果物については、3か月の短い期間でしたが各チーム、良く頑張り、かなり追込みをしたチームもありましたが、支援を受けたNPO団体からも感謝される成果を出したと思います。
3-7アンケート結果
(1)参加者の満足度: 3.6(5点満点)
〈満足でない主な意見〉
・自分の力不足、積極的に意見を言えなかった点
・NPO側に受入状態が作られなかった点
(2)次回も参加したいか?:参加したい、条件(時間・場所)があえばしたい ➡ 86%
(3)一番印象に残ったこと:
・企業の就業経験は、NPO団体支援に役立てることができる事を学んだ
・関わり方の多様性
・NPOの課題や活動の中で、日常の仕事と重なる部分がとても多かったこと
・最初は不安が多かったが、プロボノ・NPOともいい方たちと活動できて、とても楽しかった
・団体さんがのぞんでいることと、プロボノメンバーの思うあるべき姿が異なっていて、どちらを
ゴールとして活動するか決めるのが難しかった
・自分たちでは出てこない視点で話が進められて、自分たちでは時間や力がかけられないところに
かけることができた
・もっと広い視点や先を見通した考え方をしていけるようになりたい、なっていこうと思った

4 事業全体を振り返って

今回、初めて、愛知県下4エリアで中間支援団体がNPOへのプロボノ支援を行いましたが、基本のフレームワークを一緒にすることや、中部プロボノセンターからのノウハウ提供により、4エリアとの水準を超える、大変成果の多い活動になりました。更に、地域特性や団体の個性も付加され取り組んだ中間NPOにとっても、実りの多い活動になったと思います。
全体報告会の盛り上がりを見て、プロボノメンバー、支援を受けたNPO団体、そして、受託した中間支援NPOのそれぞれにとって、各自の持ち帰りの多い活動であったと思います。又、昨年から愛知県の主催で「プロボノinあいち」を開始し、最初はプロボノ・・何?から始まり、少しずつ理解され、評価されていることを嬉しく感じます。報告会が終わった後の、番外の懇親会での、皆さんの、充実し、仲間が出来た喜びが爆発したような表情が印象的でした。
愛知県の担当部署の皆様に感謝いたします。

                                     

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